慈覚大師円仁とその名宝

tenti2007-06-16


 つかの間の 歴史の杜で 慈華を授く

東北歴史博物館の「慈覚大師円仁とその名宝」展に駆けつけたら、散華が肩に舞い降りてうれしくなった。

慈覚大師として東日本では天台宗の祖最澄以上に影響を与えた続けた第三代座主の円仁(794-864年)の特別展。
東北歴史博物館・栃木県立博物館・滋賀県立近代美術館合同研究の成果。

賛美歌のような美しい調べが聞こえてきた・・・開会は「唄散華」

五鈷鈴!?
・(京都博HP)

慈覚大師のお像を前に経が読まれて開会。
あまりに内容が濃かったせいか、東北地方における中世初期の爆発的とも思える「慈覚大師開山・中興」のうねり解明の手がかりを得ることができなかった・・・
古代の9世紀に活躍した円仁。没後2年後に「慈覚大師」となり、はるか中世に下った12世紀に「慈覚大師開山・中興運動」が東北各地で起きたようですので、展示を「円仁」と「慈覚大師」と分けると面白いかも知れない。。
佐藤弘夫先生はすでに中世に空海弘法大師信仰に代表される祖師・聖人信仰が形成されたことを述べています。

霊場の思想 (歴史文化ライブラリー)

霊場の思想 (歴史文化ライブラリー)

今日は、優しい聖観音(比叡山横川中堂本尊)に遇えただけでも 慈華を授けられた想い