エラ・オー・パトリックホーム─あるキリスト者の思い
明治29年(1896)に建てられた西洋館
尚絅女学院(仙台市)婦人宣教師の住宅。
今日は現地での最終公開日。名取市に移転することとなった。
西洋館は礼拝堂、校長室、応接間、宣教師の私宅として使われたという。
明治の装い─蝶番とペンキ塗り
(蝶番の文様)
エラ・オー・パトリック(1846〜1892年)
彼女はアメリカでキリスト教による女子教育に献身し
明治25年(1892)に亡くなり、その家族により
新校舎建設に多額の寄付が寄せられた。
尚絅学院の誇りとして大事にされ
折尺状の飾りや雲形状レリーフなどあちこちに日本人職人による伝統的飾りがみられます。
今も、つるつるの「明治のドアノブ」には驚きました。
宮城県では数少ない明治洋風建築。
昭和28年頃より図書館として使われ、昭和39年には敷地内を平行移動して現在地へ移ったという。
元はレンガ七段積といいますからもっと壮大だったのでしょう。 (飾ってあった模型)
昔の写真がひび割れた壁に立てかけてありました。
(暖炉)
外国人の設計で日本人の職人が建てたものとのことです。 (天井)
仙台市都市景観賞も受賞。
・仙台市町並みデザイン課HP
http://www.city.sendai.jp/kikaku/tyousei/matishigen/data/keikn/keikn024/index.html
・出典:「尚絅学院エラ・オー・パトリックホーム」(当日のしおり)と『宮城県の近代化遺産』(2002)
まもなく思い出の広瀬川のほとりを離れる
エラ・オー・パトリックの思いは名取キャンパスへ 2010年完成予定。 (展示してあった復元予定パース)
尚絅学院の皆様、ご案内ありがとうございました。