『人は死ぬから生きられる』─行雲流水


講演を聴けたのは、この朝バス中でこの本を読んでたせいか。話題の「偶有性」×縁

人は死ぬから生きられる―脳科学者と禅僧の問答 (新潮新書)

人は死ぬから生きられる―脳科学者と禅僧の問答 (新潮新書)

「世界を引き受ける」茂木健一郎さんと「生きていること引き受ける」南直哉さんの対談。
南さんによって、「魅せられている」人間・茂木さんという存在が顕わになっている。
恐るべき本であるが、「真理」は読者の理解の程度にしか分からない。

茂木:「脳が喜びを感じる上流にあるものは何か。それが人間を作るんだっていうふうに思うと、すごく人生は楽しくなるはずです。」 わくわく
南:「いくら脳から快楽物質が出ても、それはたぶん一瞬のことですよ」
ガーん でも「昔の記憶」って一瞬でも美しいですよ 今でも心にあるように設計されていて‥ 生きる思いやりなのでしょうか(だれの 生命体の‥)

茂木:「ある固定化された文脈の中でぬくぬくと生きている人‥もう魂の表面が厚い膜に覆われて鈍感になっている人…」!
南:「最初から分からないと決まっていることが「苦」なんだと思います。…」
「‥(「苦」とは) 逃れられない実存のことなんです。」
「そう 苦が快楽。それがリアルなんです。‥楽しいこと自体も苦しいことのうちと見切るのも大事なことです。」

南:「それにぶつかった瞬間に根底から揺さ振られる。だけど生に対して強烈な強度を与えるのは、そうゆう「問い」なんですよ」
南:「腹の底から自分がなすべきだと信じたことを成し遂げたんだと断言できるところまでいったら‥解脱‥」

南:「(ブッダ)は、そうでなければ八十歳まで生きているわけはない。つまり(仏陀は)生の矛盾と不安を生き切ることで、生きることを引き受けようとしたんだと思う。」
「(ニルヴァーナがあるとすれば)死ぬ直前にとにかくやるだけのことはやりましたと、自分が納得するかどうか。」
 aha! 納得
 ・忌野清志郎さんは「納得」したに違いない(最後の渾身の日々の様子をテレビで見て 090503追記)
  “最後まで かっこよかったすよ 清志郎さんこと栗原清志さん”
  ・忌野清志郎http://www.universal-music.co.jp/kiyoshiro/bio.html(universal musicHP)

         (清志郎さんに捧ぐ)
茂木:‥ニーチェ「星の友情」‥「二艘の船」‥

 翁:あぁ 中島みゆき の「二隻の舟」って
 ・茂木健一郎 クオリア日記 「星の友情」※
  http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2009/03/post-be9e.html 
  ※詳しくは小野塚正樹さんHP「出会う意味について」
   http://www1.ocn.ne.jp/~masaki-o/begegnung.html

「無常」について
パワー・アップ・ユア・ライフ―力強く生きるためにブッダが説いたカルマの法則
スマナサーラ長老曰く─(仏教の智慧)「変化を認めると苦しみは消える」
「カルマ(業)論は運命論ではありません。なにがあっても、なんとかなるという話です。無常は暗い話ではありません。無常だからこそ悪い状態を、よい方向へと変えることができるのです。無常の発見こそが、生命にとっての福音・福言なのです。」

だから
自己変革の勧め
「「幸福を壊す原因」である欲、怒り、無知という雑草を心の田から駆除し、根絶すれば完璧です。
慈しみか、智慧で満たすと悪の雑草は消えるのです。」 そのためには‥
なぜこんなに生きにくいのか
・南直哉師曰く─「生」の強度が「死」のリアリティを超えるとき
「結局のところ、他者との関係の強度によってできるものではないでしょうか。‥利害や取引を超えた人間関係を持てるかどうか、生の強度ができる」 それには‥

http://d.hatena.ne.jp/tenti/20081023/
されど
南直哉師:「生活スタイルを変えないと自分は変わらない」(『なぜこんなに生きにくいのか』)
 タトエバ「氣づき」の習慣。
自分を変える気づきの瞑想法―やさしい!楽しい!今すぐできる!図解実践ヴィパッサナー瞑想法

・付録:本日の最多アクセス
(寺崎の法印神楽 アメノウズメノミコト)
http://d.hatena.ne.jp/tenti/20071027